京都府、世界遺産の二条城や奈良の東寺、金峯山寺、当麻寺、長谷寺などの重要文化財に機械油のような液体がまかれる事件がありました。
調査の結果、被害が日々拡大しています。被害にあったお城やお寺、神社は国宝や重要文化遺産が沢山あり非常識すぎます。
誰も徳をしない仕業に心を痛めている人が沢山います。
どれだけ大切な物なのかもう一度確認したいと思います。
この記事の目次
二条城(京都府)
慶長6年(1601年) 徳川家康が西日本の諸大名に二条城の築城を命令して慶長8年(1603年)に二条城完成(現在の二の丸部分)が完成しました。
二の丸部分は、江戸時代の武家風書院造りの代表的なもので、遠侍及び車寄、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院の6棟が立ち並んでおり、部屋数33,畳は800畳あまり敷かれています。
昭和27年(1952年)に、二の丸御殿の6棟が文化財保護法に基づく国宝に指定されました。
後に本丸・二の丸・天守が完成します。
平成6年(1994年)に世界遺産(世界文化遺産)に「古都京都の文化財」として登録されています。
東寺(奈良県)
東寺は平安京鎮護のための官寺として延暦15年(796年)建立が始められました。東寺真言宗の総本山です。
国宝は建築物では金堂、五重塔、大師堂、蓮花門、観智院客殿、他にも絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書など数え切れないほどあります。
平成6年(1994年)に世界遺産(世界文化遺産)に「古都京都の文化財」として登録されています。
金峯山寺(奈良県)
7世紀(飛鳥時代)に活動した伝説的な役行者の役小角が金峯山寺を創設したと伝えられています。蔵王権現を本尊とする寺院です。
木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさです。
国宝は本堂(蔵王堂)、二王門、大和国金峯山経塚出土品などがあります。
当麻寺[當麻寺](奈良県)
7世紀(飛鳥時代)に創建の寺院では聖徳太子さまの弟・麻呂古王が創建されました。
西方極楽浄土の様子を表した「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺であります。
国宝は、当麻曼荼羅厨子扉、倶利伽羅竜蒔絵経箱、東塔、西塔、本堂(曼荼羅堂)、塑造弥勒仏坐像、当麻曼荼羅厨子、綴織当麻曼荼羅図などがあります。
長谷寺(奈良県)
長谷寺の創建は奈良時代(8世紀前半)と推定されています。真言宗豊山派総本山の寺です。
西国三十三所観音霊場の第八番札所であり、日本でも有数の観音霊場として知られています。
国宝は、本堂、銅板法華説相図、法華経(28巻)、観普賢経(1巻)、無量義経(3巻)、阿弥陀経(1巻)、般若心経(1巻)などがあります。
国宝ってなに
普通に国宝と聞きますが、国宝とはどういう定義なのでしょうか。
国宝とは
文化財保護法によると重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものを文部科学大臣が国宝に指定することができます。
現在1093件が国宝に指定されているそうです。
人間国宝ってなに
先日亡くなられた桂米朝さんも人間国宝でした。すごい方だったのですね。
しかし「人間国宝」は上記の「国宝」ではないそうです。
人間国宝は演劇,音楽,工芸技術,その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上または芸術上価値の高い「わざ」を体得した個人または個人の集団に与えられるそうです。
現在112名人間国宝がおられて、人間国宝になると「わざ」の磨き、伝承等に特別助成金(年額200万円)が交付されます。
犯人の容疑は何になるのか
犯人は「油のような液体を巻き散らす」とのことですが容疑には2つあり
- ・「器物破損」
3万円以下の懲役又は30万以下の罰金もしくは科料。 - ・「文化財保護法違反」
5年以下の懲役もしくは禁錮又は30万円以下の罰金。
となります。
修復できないものもあると聞きました。国宝に傷をつけてこれは軽すぎるのではないでしょうか。
飛鳥時代だったら確実に「死刑」ですね。
まとめ
早く犯人が見つかり、もうこんな事がないようにしてもらいたいですね。
犯行をする前に思いとどまらせるほどの「刑法」でないといけません。
しかしすごい昔の物が残っていることが奇跡ですね。
「国宝」は何百年も未来に残して子孫に伝えるものです。大切にしないとね。
超音波測定器
超音波測定器はひび割れ深さを測る測定器です。
トンネル、橋桁、連壁、建物の壁面、床版などで利用します。
超音波測定器として
などがあります。