2/13に厚木市で「竜巻とみられる突風」が発生したとニュースがありました。
被害もあり「電柱から火花が散って、住宅の窓ガラスや乗用車のガラス、倉庫の屋根の一部が破損したほか、倉庫脇の金網フェンスが倒れた。」とのことです。
調査の結果、竜巻ではなく、局地的な前線に伴う「旋風」と推定され、風の強さについて「藤田スケールは6段階中最も弱いF0」と推定されました。
日本でも最近「竜巻」が発生して「藤田スケール」という言葉を聞くようになりましたね。
「藤田スケール」と聞いてもピンときません。調べてみました。(気象庁の情報を参考にしました。)
この記事の目次
藤田スケールとは
藤田スケールとは竜巻を強度別に分類する等級のことで、被害が大きいほどFの値が大きく、風速が大きいことを示します。
竜巻の中心付近は周りよりも気圧が低く、そのため地表付近では竜巻の中心に向かってらせん状に風が吹き、中心に近づくほど急速に風が強くなっていき、上昇気流となって周囲の空気や物を巻き込みながら移動していきます。
このとき激しい突風をもたらすのですが、現象は水平規模が小さく、既存の風速計から風速の実測値を得ることは困難です。このため、竜巻やダウンバーストなどの突風により発生した被害の状況から風速を大まかに推定する藤田スケール(Fスケール)がシカゴ大学の藤田哲也博士によって考案されました。
日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。
F0 (約15秒間の平均 17~32m/s)
○テレビのアンテナなどの弱い構造物が倒れる。小枝が折れ、根の浅い木が傾くことがある。非住家が壊れるかもしれない。
F1 (約10秒間の平均 33~49m/s)
○屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる。ビニールハウスの被害甚大。根の弱い木は倒れ、強い木は幹が折れたりする。走っている自動車が横風を受けると、道から吹き落とされる。
F2 (約7秒間の平均 50~69m/s)
○住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、ねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある。
F3 (約5秒間の平均 70~92m/s)
○壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車はもち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。
F4 (約4秒間の平均 93~116m/s)
○住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。
F5 (約3秒間の平均 117~142m/s)
○住家は跡形もなく吹き飛ばされるし、立木の皮がはぎとられてしまったりする。自動車、列車などがもち上げられて飛行し、とんでもないところまで飛ばされる。数トンもある物体がどこからともなく降ってくる。
竜巻が発生したときの身の守り方
このような状況の場合には、あなたの身に危険が迫っています。
- ・雲の底から地上に伸びる漏斗状の雲を見た。
- ・飛散物が筒状に舞い上がるのを見た。
- ・ゴーという音がしたのでいつもと違うと感じた。
- ・気圧の変化で耳に異常を感じた。
気象庁|竜巻から身を守るには より
まとめ
藤田スケールがF1以降はほぼ壊滅状態ですね。
年に数回は「竜巻」のニュースを聞きます。昔は聞かなかったのに。
やはり異常気象が絡んでいるのでしょうか。
竜巻は「いつ」、「どこで」起きるのか分かりません。「ゴー」という音がしたら大きなビルに避難しましょう。
【参考動画です。】
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気圧計とは
気圧計は大気の圧力を測る測定器です。特に気象観測に用いられます。
気圧を測る測定器としてアネロイド気圧計があり、ベロースにて気圧を感知する測定器で一般に広く使用されています。
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