【空振計が故障】
平成27年4月13日 小規模噴火が懸念される蔵王山(宮城・山形県境、1841メートル)で、噴火の瞬間を捉えるために気象庁が設置した観測機器「空振(くうしん)計」が今月4日から故障していたことが14日、分かった。気象庁は「近く代替機を設置し、故障前と同じ精度での観測体制の復旧を目指す」と話している。
ニュース内容
空振計は空気の振動を監視し、噴火の際の衝撃波を捉える。空振計がないと、天候によっては噴火を早期に把握できず、航空機への警戒の呼びかけが遅れるなどの支障が出る可能性がある。
気象庁は2010年9月に御釜(おかま)の南西約5kmの地点に空振計を1台設置。通信回線を通じて監視していたが、担当職員が今月4日、空振計のデータが通常よりも極端に小さくなるなどの異常に気づいた。遠隔操作で復旧を試みたが、成功せず、13日に現場で故障を確認した。原因は不明という。
気象庁は13日、蔵王山の火口域の周囲約1.2kmを警戒範囲に指定する「火口周辺警報」を発表した。地震計などのデータを活用しており、空振計の故障は影響しなかったという。
戦後最悪の噴火災害となった昨年9月の御嶽山(おんたけさん)噴火でも、長野県が設置した地震計2基が故障していたことが判明し、火山観測体制の弱さが明らかになっていた。
「記事引用元毎日新聞 Yahooニュース http://www.yomiuri.co.jp/science/20150415-OYT1T50011.html?from=ytop_ylist 蔵王で「空振計」が故障、噴火を把握できぬ恐れ)より」)
場所
蔵王山 観測点配置図
原因
空振計の故障の為。
空振とは
空振とは、火山の爆発的な噴火において火口で激しい気圧変化が起こると空気の振動が生じ、その衝撃が音波として伝わった振動です。
低周波音なので人間の耳や身体で直接感じることは困難ですが、窓ガラスや壁を揺らしたり、破壊することもあります。
空振計とは
火山の爆発的な噴火により生じる空振(気圧変化の衝撃)を測定する超低周波音圧レベル計です。人間が感じ取れない範囲の低周波音圧がはかれます。
対策
気象庁では「近く代替機を設置し、故障前と同じ精度での観測体制の復旧を目指す。」とのことです。
空振計の故障の影響
- 1.蔵王山の噴火が把握できない。
- 2.噴火した時にすばやく避難や入山規制ができない。
- 3.上空を飛行する航空機への事前の警戒連絡ができない。
蔵王山の現状
気象庁は13日、火山性地震が増加し、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、噴火警報(火口周辺危険)を出したと発表した。
火山名 蔵王山 噴火警報(火口周辺)平成27年4月13日13時30分 仙台管区気象台
<蔵王山に火口周辺警報(火口周辺危険)を発表>
小規模な噴火の可能性。想定火口域から概ね1.2kmの範囲で警戒してください。
<噴火予報(平常)から火口周辺警報(火口周辺危険)に引上げ>
1.火山活動の状況及び予報警報事項
蔵王山では、御釜付近が震源とみられる火山性地震が増加しています。
蔵王山では今後、小規模な噴火が発生する可能性があります。想定火口域(馬の背カルデラ)から概ね1.2kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
2.対象市町村等
以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。
宮城県:蔵王町、七ヶ宿町、川崎町
山形県:山形市、上山市
3.防災上の警戒事項等
想定火口域(馬の背カルデラ)から概ね1.2kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
<噴火予報(平常)から火口周辺警報(火口周辺危険)に引上げ>
「記事引用元気象庁(http://www.yomiuri.co.jp/science/20150415-OYT1T50011.html?from=ytop_ylist 噴火警報・予報: 蔵王山より)
まとめ
平成14年9月に御嶽山(岐阜、長野県)噴火で多数の死傷者とまだ多くの行方不明の方といらっしゃます。
火山噴火はいつ起きるかはわかりませんが、噴火の可能性があるのであれば大至急対応をしてもらいたいですね。
少し疑問に思ったのが「近く代替機を設置し、故障前と同じ精度での観測体制の復旧を目指す・・・」
これ会社だったら「今すぐ変えろ」って言われませんか。パックアップ機ぐらいあるでしょう。
噴火してからでは遅いですからね。
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低周波音計
低周波音計は特に低い音で一般に周波数100 Hz以下の音を測る測定器です。低周波音は大きくわけて2種類あり、不快感などの人の心身に係る影響(健康被害、低周波音被害、マンション等からの苦情、不眠の症状)、もう一つは窓ガラスが震えたりする物的影響です。
測定機能として、選択された時間重み付け特性、周波数重み付け特性、FLAT特性、G特性、1/3オクターブバンド実時間分析などがあります。
工場の送風機、機械プレス、ポンプや、店舗の空調室外機、交通機関では高速道路の近隣などで使われます。(防音対策)
低周波音計として
などがあります。