厚生労働省は飲食店の「豚の生レバー」「豚のタタキ」「豚のユッケ」など「豚の生肉」の提供を6月中頃から禁止することになりました。
食品衛生法に基づき、牛レバーと同様に中心部までの加熱が義務付けられるそうです。
この記事の目次
豚肉に関する食中毒について
豚肉や豚の内臓(レバーなど)には、食中毒を起こす菌などが付いている可能性があります。
それを食べることにより食中毒などを起こします。最悪命を落とす可能性もあります。
食するときには肉の中心部までしっかり焼いて食べましょう。
食中毒の原因
以下のウイルスや菌が身体をむしばみます。
E型肝炎ウイルス
感染しても、症状が出ることはほとんど無いことですが、少数の方は、感染から平均6週間経つと、だるさ、黄だん(皮膚や粘膜が黄色くなる)、発熱などの症状があらわれてきます。
症状が出ても多くの方はなおりますが、なかには重症になって死ぬ方がいます。特に妊婦や高齢者は重症を起こし易いとの報告があります。
トキソプラズマ症
健康な成人の場合には、感染しても発病しないか、数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度です。一方、免疫抑制状態にある胎児・幼児やエイズの患者などには、場合によっては死亡する可能性もあります。
サルモネラ属菌
潜伏期は6~72時間。激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐などの症状がでます。
カンピロバクター・ジェジュニ/コリ感染症
発生件数が最も多い食中毒です。発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、 下痢、血便などの症状がでます。
生肉を提供した場合の罰則
違反すると「牛肉の生食の提供」と同様の罰則が設けられる様子です。
・「飲食店営業許可」の取り消しや2年以下の懲役または200万円以下の罰金
豚肉を食べるときには
菌や寄生虫は63度で30分以上加熱すると加熱殺菌があるそうです。
63℃はお風呂で熱いお湯の温度ですね。そこで30分浸かると・・・茹だります。
とりあえず中心部まで十分に加熱して食べましょう。
まとめ
2012年に禁止した生の牛レバーの代用として豚レバーを提供する店が増えており、北海道ではHEVに感染した人が全国の2割以上を占めており、原因はレバーのほかホルモンの加熱不足を指摘しています。
昔から「豚肉」は生で食べちゃダメと言われていますね。
レストランで「焼き方はどうなさいますか」と尋ねられたら
「レア」、「ミディアム・レア」「ミディアム」なんて言ったらダメですよ。
「ウエルダン」と力強く言いましょうね。(^^;;
抵抗力の弱い乳幼児や妊婦、お年寄り等は、特に注意してください。