12月から2月にかけて多いのが「一酸化炭素中毒」なのです。この時期、新聞やテレビのニュースでよく目にすると思います。
きっと、自分は大丈夫だ!!なんて思っていませんか。
ガスによる事故のうち、過半数が不完全燃焼による一酸化炭素中毒によるものです。
一酸化炭素中毒になれぱ万が一、命を落とすことにもなりかねません。
この記事の目次
一酸化炭素中毒になると
一酸化炭素は「色」も「におい」もありません。無味無臭で大変毒性の強い気体です。少量吸うだけで危険です。
特に冬場に風邪などを引いていると気付くことが遅れる場合があります。
下記シチュエーション(よくある発生場所と対応方法)で前触れもなく頭痛や吐き気、嘔吐、判断不良、意識障害、けいれんがしたら要注意です。
重症になると意識不明や死亡することもあります。
空気中の一酸化炭素濃度と吸入時間による中毒症状
吸入時間 | 中毒症状 |
0.04% | 1~2時間で前頭痛や吐き気、2.5~3.5時間で後頭痛がします。 |
0.16% | 20分間で頭痛・めまい・吐き気がして、2時間で死亡 |
0.32% | 5~10分で頭痛・めまい、30分間で死亡 |
1.28% | 1~3分間で死亡 |
よくある発生場所と対応方法
マンションでガススト―ブを使用した
一番身近に発生する事故で、閉鎖空間の中でストーブなど利用する場合です。現在のマンションなどは気密性が高いため、簡単に事故が起こります。常に換気が必要です。
部屋の中で炭火で焼肉パーティーをした
室内を密閉状態で美味しいお肉を焼くために炭火を起こして一酸化炭素が発生しました。常に換気が必要です。
お茶会で釜の湯を木炭でわかした
昔と違い、部屋にすきま風など通る余地もありません。木炭で水を沸かしている最中に一酸化炭素が発生しました。常に換気が必要です。
浴室や室内の換気口、給気口を荷物でふさいでいた
浴室や室内の換気口、給気口をふさぐと給気不足になり、不完全燃焼を起こす可能性があるため、絶対にふさがないでください。特に古い給湯器をお使いの方は注意が必要です。
シャワーや入浴中の追い炊きをしているときに隣のキッチンの換気扇を回した
排気が逆流して新鮮な空気が不足し、不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒を起こすことがあります。換気扇を回すのは止めましょう。
雪で車に閉じ込められた
大雪で、マフラーが雪に埋もれていることに気付かずにエンジンをかけ続け、一酸化炭素が車内に逆流するという事故が起きています。エンジンを切るか、常に雪でマフラーが隠れてしまっていないか注意が必要です。助けを求めましょう。
まとめ
一酸化炭素中毒は他人を巻き込む可能性が高く被害が大きい事故です。
ちょっとした注意で一酸化炭素中毒を防ぎ、冬をエンジョイしましょう。
まだまだ、寒い日は続きます。再確認をお願いします。
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一酸化炭素計とは
一酸化炭素計は酸素が不足した状態で燃料等が燃焼し発生する一酸化炭素濃度を測る測定器です。
警報を発し一酸化炭素中毒から作業者を守ります。
製鉄所、マンホール作業、タンク作業、土木作業現場、トンネル工事現場、塗装作業現場、地下工事等で利用されています。
一酸化炭素計として
などがあります