エボラ出血熱が流行する西アフリカ・ギニアから帰国した福岡県在住の40歳代の日本人男性が5月17日発熱した。
感染の有無を確認するため、血液を国立感染症研究所村山庁舎に検査中だそうです。
エボラ出血熱とはどういうものか調べてみました。
この記事の目次
エボラウイルスとは
1976年にアフリカのスーダンとザイールで初めて発生が確認されました。
エボラウイルスはコウモリの一種である「オオコウモリ」が持っていると言われています。
感染方法は
エボラウイルスに感染したオオコウモリからサルなどの野生動物へ感染し、そのオオコウモリやサルを食べたり、接触したりすることで人に感染すると考えられています。
エボラウイルスは直接感染で、空気感染はしません。患者の血液や体液、体液等に汚染された物質(注射針など)に接触しウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
ウイルスに感染した人、動物の死体に直接触れる事でも感染するそうです。
エボラ出血熱の発生状況
5月15日付けの世界保健機関(WHO)の情報によりますと、西アフリカ(流行国3カ国)におけるエボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。
- エボラ出血熱の累積患者数 26,763人
- エボラ出血熱の累積死者数 11,074人
エボラウイルスに感染すると
2~21日の症状が出ない潜伏期間があった後、発熱、頭痛、筋肉痛、喉の痛みなど起こします。
その後、おう吐、下痢、内臓機能の低下がみられ、吐血、下血などの症状が現れることがあります。
最悪、目や耳から出血し、死に至ることで恐れられています。
流行国でエボラ出血熱の感染が疑われた場合は
- ・流行国から出国できない可能性がある。
- ・流行国で十分な医療が受けられなくなる可能性がある。
- ・帰国、入国に際しては経由地及び日本国内の空港等で留まるように指示される可能性がある。
空港でのエボラ出血熱の対策
サーモグラフィーによる体温のチェックを行っています。
流行国に21日以内に滞在した乗客に検疫所で自己申告をお願いしています。
検疫所の検疫ブースで流行国に滞在していたことを検疫官に告げて指示にしたがってください。
エボラウイルスは石鹸 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、太陽光、高温や乾燥で簡単に死滅する弱いウイルスだそうです。
国内でエボラ出血熱の感染が疑われた場合
直接病院に行く前に、病院に電話で確認してください。
特定および第一種の感染症指定医療機関に搬送されます。感染防御対策が施された病室で血液検査を実施します。
陰性だったら
診断が確定するまで、エボラ出血熱の可能性を考慮します。
陽性だったら
隔離され、感染防御対策が施された病室で適切な治療がされます。
厚生労働省 エボラ出血熱についてより
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola.html
まとめ
流行国に行かないのが一番です。
あとは清潔にする。手をまめに洗う。アルコール消毒なども有効です。
また、マスクなども有効だそうです。
インフルエンザと違い、一斉にウイルスが広がる病気ではないので、あわてないようにしたいですね。